せっかくなので、
Anita Refroe performanceを、これから何回かにわたって、掘り下げ味わってみましょう。ここにはいろいろ使える表現が凝縮しています。
今回注目するのは、「
矛盾の可笑し味」です。
例えば
Chew slowly. But hurry. とありますね。きっと子供は朝食を食べているのでしょう。
ゆっくり噛んで。でも急いで、と。なぜなら、
The bus is here. もう
バスが迎えに来ているからです。現代に生きる子供も、大変なものです!
Answer the phone! Get off the phone! も好例。
電話に出なさい!電話を切りなさい!と言うのですから、子供はどうしていいかわからなくなります。この正反対の表現をあえて並べることで、Anitaは見事に矛盾の可笑し味を演出している、と言えるでしょう。
極めつけはこれです。
You don't need the reason why. Because, because, because, because I said so, I said so, I said so, I said so! あれだけ、自分の言動には理由を挙げて論理的に説明せよと普段から口を酸っぱくしているアメリカの教育ママが、「
あなたに理由なんていらないのよ。私がそう言うんだから、そうすればいいの!」と言うんですから、可笑しくて仕方がありません。あと、英語は論理的な言語だとか言われますが、人間の心情そのものはそれほど論理的ではないことがわかります。他にも
Yes and no. (
どちらとも言えない)とかいう言い方もありますしね。こんな表現をしていいんだ!と勇気づけられます。笑
次回は効果的な問いについて取り上げてみたいと思います。