せっかくなので、
Anita Refroe performanceを、これから何回かにわたって、掘り下げ味わってみましょう。ここにはいろいろ使える表現が凝縮しています。
今回注目するのは、「
矛盾の可笑し味」です。
例えば
Chew slowly. But hurry. とありますね。きっと子供は朝食を食べているのでしょう。
ゆっくり噛んで。でも急いで、と。なぜなら、
The bus is here. もう
バスが迎えに来ているからです。現代に生きる子供も、大変なものです!
Answer the phone! Get off the phone! も好例。
電話に出なさい!電話を切りなさい!と言うのですから、子供はどうしていいかわからなくなります。この正反対の表現をあえて並べることで、Anitaは見事に矛盾の可笑し味を演出している、と言えるでしょう。
極めつけはこれです。
You don't need the reason why. Because, because, because, because I said so, I said so, I said so, I said so! あれだけ、自分の言動には理由を挙げて論理的に説明せよと普段から口を酸っぱくしているアメリカの教育ママが、「
あなたに理由なんていらないのよ。私がそう言うんだから、そうすればいいの!」と言うんですから、可笑しくて仕方がありません。あと、英語は論理的な言語だとか言われますが、人間の心情そのものはそれほど論理的ではないことがわかります。他にも
Yes and no. (
どちらとも言えない)とかいう言い方もありますしね。こんな表現をしていいんだ!と勇気づけられます。笑
次回は効果的な問いについて取り上げてみたいと思います。
2007-12-17 10:23:00|
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Anita Refroe performance
とにかく見ればわかります。
個人的には
You're
grounded until 36! (36才まで外出禁止!)
という部分が好きです。
ground-edで、
地に体を縛りつけられるイメージですかね。笑
2007-12-14 12:48:42|
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新しい首相は福田さんになりましたが、それにしても先日安倍前首相が辞任表明をしたのはあまりにも唐突、突然でしたね。その様子を伝えたある海外ニュースで、「突然の」という意味でabruptという語を使っていたのは興味深いことでした。
突然、という英語といえば、まずsudden(ないし副詞のsuddenly)を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。では、このabruptとsuddenの違いは何なのでしょうか?
それは、suddenが良い意味にも悪い意味にも使われる中性的な語であるのに対して、abruptは悪い意味でしか使われない、という点に見て取ることができます。
にわか雨にあうという典型的な英語に、get caught in a (sudden) showerがあります。これは事実を表しているので、これ自体に良い悪いはありません。
一方abruptの語源を見ると、abruptがなぜ悪い意味にしか用いられないかがよくわかります。abruptはab-と-ruptにわかれます。-ruptの派生語にはruptureがありますが、これは例えば次のように使われます。
the rupture of a blood vessel
a rupture in relations between the two countries (OALD)
血管の破裂といい、国交の断絶といい、ロクな意味では用いられませんね。かくして、-ruptは壊れる・破れる、ダメになるという意味があり、他にも道徳がダメになるのはcorrupt、支払いが不能になるのはbankrupt、横槍を入れ会話をダメにするのはinterruptということができます。
次にab-です。これは「離れる」という意味があります。
拉致という英語でabductという特殊な語を使うのも、人を連れ去り家族より離れさすからです。もっと卑近な例では、abnormalは常軌を逸していて、一般人ないし通常の状態からかけ離れている状態のことです。
次の福田さんには突然erupt(爆発・噴火)していただきたくないものです。
2007-09-25 03:58:02|
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cabin と cabinet、その関係性やいかに?
キャビン、キャビネット、どちらも日本語でカタカナ英語として使いますね。キャビンが船や飛行機の客室、キャビネットが棚、そもそも関係はあるのでしょうか?
実はcabin も cabinet も中世ラテン語の capanna (小屋) から来ています。そして、cabin に指小辞の-et がついたのが cabinet です。ちょうど book (本) が booklet で小冊子の意になるが如くですね。
つまり、「何か人や物を収納するもの」という共通の原義があって、大きい方が cabin、小さい方が cabinet ということです。確かに考えてみれば、cabin は客室で要は部屋、cabinet は棚のことですから、
cabin > cabinet
という大きさの比例は成り立っていますね!
意外と身の回りに面白い英語は転がってるもんです。
2007-09-10 23:17:47|
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ハイオクという言葉が、オクタン価が高い(ハイ)という意味であることは、車やバイクを運転する人であれば、大抵の人が知っていると思います。
それに対し、少しでもカタカナ英語と本物の英語という意識ないしフィルターがある人なら、
「あぁ、こりゃまた典型的な日本語英語だわ」と思うことでしょう。
実はそうとも限りません。まず第一に、オクタン価という数値を対象にしているのですから、大きいとか広いとかいわず高いといっているのですから、その点クリアです。
また私が注目したのは、次の点です。high-octaneとしっかりオクタンをスペルアウトしさえすれば、れっきとした英語です。
high-octane fuel (ハイオクの燃料) (OALD)
さらに、これがスラングとしてこんなに使える英語に変身するのです。
a high-octane actor/athlete (力強い俳優/運動選手) (OALD)
定義にはこうあります。
1 (of fuel used in engines) of very good quality and very efficient.
2 (slang) full of energy; powerful
つまり、1が通常のハイオク・ガス。2が元気満ち溢れる、パワフルな、という意味合いですね。ハイオクが人を表現する形容詞として使われるとは、これ意外ではありませんか。ただし、発音はハイ・オックテインなのでその点だけ注意しましょう。
今日もハイオク・満タンで。
2007-09-08 22:26:45|
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未知の言語の響きに、えもいわれぬエキゾチック感(と書いて今頃気づきましたが、これは日本語読みですね。英語はexoticでエグゾティックと濁りますから)を覚えた経験は誰でもあると思います。
この間カナダの友人が一時帰国するというので、軽い壮行会(going-away/send-off party)を開きました。乾杯!といえば一般的に知られているのは "Cheers!" ですが、Cheers は日本語の「どうも」と同じで、こんにちは・ありがとう・さようなら等いろんな意味があるので、乾杯の趣旨を明確にするため、と彼がこう言いました。
「"Salut!"でいこう。」
これはもともとフランス語で乾杯の際に用いられる語で、今は英語でも使われます。発音はサルー(ルーに強勢)で、最後のtは発音されません。ただし、英語にはSaluteがあります。Oxfordにも例文として、
They all raised their glasses in salute. (敬礼の意を表し、みなグラスを持ち上げた)
とありますから、語源は一緒で、感嘆詞としてではなくとも似たような意味で使われているようです。
さらに調べるとこの語、スペイン語ではSalud(サルー)、イタリア語ではSalute(サルーテ)と乾杯の音頭として使われる、まさに国際的な語です。なので皆さん、これからはCheers! ばかりでなく、たまにはエキゾチックなSalut! (サルー)でいきましょう(そのような異国情緒あふれる語をexoticismという)!
PS: Salut!と英語でも使われるこの語の直接的な由来はフランス語ですが、本を正せばラテン語のSalus(他人の健康)がホントウの出所のようです。つまり、出自を争う多国籍友人間では、「まぁ、みんなラテン語から来てるんだよ」とテキトーに言っておくのが、丸く収めるコツのようです!
2007-09-02 00:00:00|
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「覚える」というのを私たちは昔、
learn something by heart
と習いました。でもこれ、よく考えたらいわば未知を知にする動作です。すでに「覚えている」という状態はどう言うのでしょうか?それが、
know something by heart.
です。だからこんな例文はどうでしょうか?
I tried to learn those foreign pharases by heart by pronouncing them again and again. My efforts paid off, and I know them by heart now. (私は、それらの外国語のフレーズを何度も何度も発音して覚えようとした。その甲斐あって、今は覚えた。)
同様に、be in touch with と get in touch with も、前者が状態を表し、後者が動作を表すといえます。それに、keep in touch と put in touch、lose touch などをからめて作った文章が以下です。
We would often be in touch with each other during our school days, but lost touch when we graduated. We were out of touch for a while. But the other day I ran into John, our common friend, who put us in touch, and we got back in touch again. So, for the moment we are still in touch. Keeping in touch could be sometimes difficult unless we try. (学校に通っていたころはよく連絡を取り合っていたものだが、卒業と同時に取らなくなった。しばらくは音信不通の状態が続いた。ところがこの間共通の友人のジョンに出くわして、彼の計らいでまたつながり、そんな風にしてまた連絡を取り合うようになった。だから今はつながっている。意識しないと、連絡を取りつづけるのは難しいこともある。)
上の touch はみな contact と言いかえられる(interchangeable)のが面白い。get in contact with、lose contact with など。lose contact の反対は make contact ですね。make touch とは言いませんが。in touch と out of touch は反対語(フレーズ)に当たりますね。他、touch base with といえば、get in touch with と同じような意味で用いられます。
どうでしたか?同じような語を並べてみましたが、これを機会にぜひみなさんも整理してみてください!
2007-08-31 01:10:11|
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昨日はopen-minded ではなく、open mind を使う効用を説きました。これで思い出したエピソードがあります。
私が幸いにも親しく付き合わせていただいている、日本を代表する草分けの通訳者の方がいます。その方から聞いた話です。以前、「某国」の首相が米国の9・11の跡地へ行き、こう言ったそうな。
「こういうのを、heartbreakingと言うんだろうな。」
それに対し、その方は
「"It breaks my heart."と言うべき」
と鋭い指摘をされ、それを聞いた私はなるほどな、と思ったものでした。
2007-08-29 03:57:25|
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「彼は心の広い人です」を英語で言うとき、私たちは中学時代どんな語を習ったでしょうか?
Open-minded(広い心の)ではないでしょうか。だから、この英訳は、He is an open-minded person. が「正解」でした。では、今日のキー・フレーズ open mind はどうでしょうか?私は習った覚えがありません。
英語的には、open-mindedというのはあくまで結果ないし派生形であって、元はopen mindです。言いかえれば、He has an open mind. だからこそ、He is an open-minded person. と言えるのです。大した違いはない、と考える方も中にはいるかもしれません。確かにopen-mindedでも間違いではありません。ただし、より素直で、すっきりしていて、インパクトのある表現は、前者です。くどい言い方、wordy とか verbose とかいいますが、は英語では嫌われます。
試しに「心を開いて彼女の話を聞け」を、Listen to her with an open mind. と Listen to her open-mindedly. でグーグルのフレーズ検索で比べてみました。すると、前者はグーグルで6000ページのサイトがヒットしましたが、後者はなんと、たった3ページしかヒットしませんでした。
私たち日本人は、えてして複雑な英語を使いがちです。例えば、「私は疲れやすい」を私たちは、I get tired easily. と習いましたが、本当は I tire easily. でいいのです。他動詞を自動詞で言いかえるとすっきりする、一例です(そのような動詞を今度まとめます)。
open mindに話を戻しますが、これはアメリカの歴史に残る名句にも登場します。
- Where there is an open mind, there will always be a frontier. (広い心があれば、新領域は必ず開ける。発明家・電気技師のチャールズ・ケタリングの言葉です)
これは、お馴染みの
- Where there is a will, there is a way. (意思のあるところ必ず道は開ける)
と同形ですね。
ちなみに、frontier の由来は、新領域が the front line (開拓の最前線)にあるゆえ、frontierです。
2007-08-28 02:17:27|
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昨日は飲酒運転を取り上げましたが、補足です。
ご存知のように、飲酒運転には大別して二つあります。酒酔い運転と酒気帯び運転です。
同様に、英語でもよりDWI (Driving While Intoxicated) と DUI (Driving Under the Influence of alcohol) の二つがあります。
興味深いのは、その類似性です。別の国の法律なので全く同じということはないでしょうが、ともに前者がより程度が重く、その包含するニュアンスも近いものがあります。
酒酔い運転とは、その名の通り「酒で酔っ払った状態で運転すること」です。これはDWI、つまり「酔っ払った(Intoxicated)状態で(While)運転する(Driving)」と一緒です。また、酒気帯び運転は、「酒気を帯びた状態で運転すること」で、酔いが断定的なのに対し、酒気を帯びているとはあいまい、すなわち解釈の余地が生まれます。それと全く同じことが、英語のDUIでも言えるのが、非常に面白い。アルコールの「影響を受けた(Influence)状態で(Under)運転する(Driving)」。影響とは抽象的で重くも軽くも取れます。
OxfordのDUIの項には明快な説明がありました。
(AmE) (in some states in the US)
the crime of driving a vehicle after drinking too much alcohol. It is a less serious crime than 'driving while intoxicated'.
ここからわかることは、DUIはアメリカ英語(ないし米語的略語、DWIも同様)であること、アメリカと一言でいってもその条項を取り入れている州、取り入れていない州があるということです。昨年女優のParis Hiltonが検挙されたカリフォルニアでは取り入れている、ということですね。
最後に、intoxicatedはtoxic(毒)、さらにtoxicはギリシャ語のtoxikon(矢につける毒)に由来しています。悪い意味ばかりではないintoxicated(たんに、明瞭に物を考えられないほど興奮した、の意でも用いられる。日本語でも自分に酔う、勝利に酔いしれると言います)ですが、飲酒運転の文脈で使われるときは悪い意味だけです。いみじくもギリシャ語の原意が示唆するように、飲酒運転者によって放たれた毒の矢は、刺さった人間を死に追いやります。飲酒運転は絶対に止めましょう。
2007-08-27 02:54:58|
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