「非诚勿扰」は、2008年に公開された中国映画です。
日本の北海道を舞台にしたラブコメディで、この映画の大ヒットにより、
中国に北海道観光ブームを巻き起こしました。
この「非诚勿扰」、日本では「狙った恋の落とし方」という題名になっています。
映画のタイトルが外国語に訳される時、直訳ではなく意訳になる、或いは
その内容に応じて全く別の言い回しになったりすることはよくあります。
「非诚勿扰」の持つ意味に忠実に、しかも自然な日本語に訳すのは、
けっこう難しいと思います。
「非」は、「~にあらず」
「诚」は、「誠意」
「勿」は、「~なかれ」
「扰」は、「邪魔する、煩わせる」
と、それぞれが意味するところは理解できますし、
それらを合わせて、
「誠意のない人は邪魔してくれるな」→「真剣な交際を考えている方以外はお断り」
という意味の理解はできるのですが、どうも中国語原文のスマートさというか、
簡潔さを失ってしまいます。
日本語と中国語は、異なる二つの言語なのだから、仕方ないと言えば
それまでなのですが、いつもこういう言葉に躓き、悔しい思いをします。
ところで、この「非诚勿扰」は中国のお見合い番組の名前でもあります。
毎週末に私も夫と二人でインターネットを通じて見ています。
毎回、一般公募された5名ほどの男性ゲストが順番に現れ、
スタジオに並ぶ24名のこれまた一般公募の女性達に、
自身の学歴や仕事、友人からの紹介ビデオ等を見せます。
それぞれの女性には、点灯スイッチが与えられており、
「この人とは交際できない」と判断した時点で、その
スイッチを消すことができます。
最終段階までスイッチを消さなかった女性は、その男性と
交際してもいいという意思表示をしたことになりますが、
今度は、男性の方から女性を二人に絞り込み、事前に番組に
提出された結婚観や金銭感覚についてのそれぞれのコメントや、
彼自身からの質問に対する答えを通じて、一人を選びます。
選ばれた女性は、その男性と手をつないでスタジオを後にし、
彼女がいた席には、また次の新しい女性が補充されます。
スタジオには、お見合いをする女性と男性のほかに、司会者1名と
「性格色彩学」(色彩心理学??)の創始者が1名、それぞれの男女の
心理分析者として座っています。
女性達のそれぞれの男性に対するコメントや、
司会者と心理分析者のかけあい等が面白くて、
毎週、とても楽しみに見ています。
これまでの「互いにいいところを見せ合う」スタイルではなく、
自分の素直な考え方や人生観の全てを包み隠さずに発言する新しい
スタイルのお見合いなので、中国国内でも高視聴率のようです。
でも、人気番組であるからこそ、それぞれの女性や、
そのコメントに対する反響も大きく、いろいろな問題もあるようです。
せっかくの「非诚勿扰」が「非常有扰」にならなければいいのですが。
2010-05-18 12:36:37|
日常
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