- Bond Girls are Forever: The Woman of James Bond

『ボンド・ガールは永遠に』というミニ映像が、『カジノロワイヤル』のDVDについていたので鑑賞。『リビング・デイ・ライツ』でボンド・ガールを演じたマリアム・ダボが案内人となって、歴代のボンド・ガールにインタビューしたものを、過去の映像と併せて編集した短編もので、3本立て。
私が見たことのある007映画は、見た順に・・・(主演/ボンド・ガール)
1.ムーンレイカー(テレビ):ロジャー・ムーア/ロイス・チャイルズ
2.ゴールデン・アイ(テレビ):ピアース・ブロスナン/イザベラ・スコルプコ
3.トゥモロー・ネバー・ダイ(テレビ):ピアース・ブロスナン/ミシェル・ヨー
4.ワールド・イズ・ノット・イナフ(映画館):ピアース・ブロスナン/ソフィー・マルソー、デニース・リチャーズ
5.ダイ・アナザー・デイ(映画館):ピアース・ブロスナン/ハル・ベリー
6.ロシアより愛をこめて(DVD):ショーン・コネリー/ダニエラ・ビアンキ
7.カジノ・ロワイヤル(DVD):ダニエル・クレイグ/エヴァ・グリーン
8.ドクター・ノオ(DVD):ショーン・コネリー/ウルスラ・アンドレス
9.慰めの報酬(DVD):ダニエル・クレイグ/オルガ・キュリレンコ
と、見てのとおり、私の中ではジェームズ・ボンド=ピアース・ブロスナンという世代です。昔はテレビの洋画劇場でもっと以前の007をよく放送していましたが、全編見たのは『ムーンレイカー』だけ。しかも007映画って後からストーリーをほとんど思い出せない程、後に残るものがない内容でした。物心ついてからのジェームズ・ボンドがピアース・ブロスナンで、最初はテレビで見ていましたが、一人で映画館に通うのが好きになったころにはアクション映画は映画館で見た方が面白いと知っていたので、後半の2本は映画館で鑑賞。その場で楽しんでスッキリするだけ、という娯楽大作ですが、ハリウッド超大作などをあまり見ないので、娯楽大作というとこのシリーズくらいしか見ることがありませんでした。大作映画も『タイタニック』などの数本を除いては近年ほとんど見ていません。最近では『アバター』が一番の大作でしたが、意外にジェームズ・キャメロンはツボを抑えたエンターテインメント性があって好きなので、ハリウッド超大作だけど結構見ていますね。
ということで、ボンド映画にはつきもののボンド・ガールにも特に拘りはなく、印象に残っているのはミシェル・ヨー、ソフィー・マルソー、ハル・ベリーだけでした。昔のテレビで放送されていた頃のボンド・ガールのイメージというと、やたらにお色気をふりまいている(セクシーというよりは‘お色気’という単語のイメージ)、無駄にエッチな場面が多い女の人、という印象がありました。男の人はこういう軽いノリの女性が好きなんだろうなあと思いつつも、あまりいい印象を抱いたことはなく、いかにも男性の好きそうな女性像だなあ、というのがいつもの感想でした。しかし、ティモシー・ダルトンのころからのボンド・ガールは結構知的な面を押し出してくるようになり、私の中でもボンド・ガールに対する印象が変化。ピアース・ブロスナン時代のボンド・ガールは抜群のプロポーションとセクシーさと知性を併せ持つスーパー・ウーマン的な存在になっていました。女性から見ても素直にカッコいい!と思える女性像になったと思います。どちらかというと007ものは男尊女卑なイメージがあったので、それが払拭されてきたからこそ、自分が映画館でこの映画を見る気になったのだろうとも思います。
さて、そんなイメージのあるボンド・ガールでしたが、この短編集のインタビューでは初期の作品に出ていた方からエヴァ・グリーンまでインタビューされていて興味深いものがありました。女性同士で語っているのでざっくばらんな雰囲気で、ボンド・ガールについての彼女たちの抱える悩みや誇りを窺い知ることができてよかったです。私の好きなジェーン・シーモアもボンド・ガールだったのですが、このインタビューの中にちょっと出てきて嬉しかったです。映画ではかなり初々しい役だったようですね。そして、私も見ていたのに全然認識していなかったことがわかったのが、ロザムンド・パイク。『プライドと偏見』の長女を演じたのが印象的な方で、ジョー・ライト監督のフィアンセですが、ボンド・ガールだったんですね!キレイで低めの声が私の好みで、結構好きな女優さんです。
私が『カジノ・ロワイヤル』を見て感じたことは、「007っていつもは、しつこいほどセクシー系の(私にとってはtoo much sexyな)女の人と遊ぶのに、本当に好きになる人はこんな清楚で知的な女性だったんだなあ〜」というもの。いつものボンド・ガールならもっとエネルギッシュで異常にセクシーでボンド顔負けの押しの強さを感じるのですが・・・この映画でのヴェスパー・リンドはそれまでのボンド・ガールとは全然趣が異なります。果たして彼女を‘ボンド・ガール’と呼んでいいのかどうかも疑問ですが。だって、彼が本心から惚れた女であり、彼女のためにせっかく昇進したばかりの00の仕事を辞める決意までするくらいだったのですから。私の中ではやはりボンド・ガールはもっとお気楽な遊び相手というイメージなので、ヴェスパーは別格のような気がします。しかし、現在のシリアス路線のジェームズ・ボンドに軽い女性が似合うのかどうか、そして世界中の女性がそれを受け入れるのかどうか、というのは難問ですね(どちらかというと、女性ファンはダニエルそのものに惹かれていると思います)。
ボンド・ガール・クラブ、という雰囲気の作品で、おまけとしてはよくできた内容でした。